世界的に喫煙に関する規制が強化されている中、グアムも例外ではなくタバコについてのさまざまな規制があります。愛煙家には少々厳しいですが、旅行に行く際はグアムのタバコ事情をよく把握してルールを守るようにしましょう。
「ナターシャ保護法」とは
グアムでは2006年6月9日から禁煙法が施行されています。その名も「ナターシャ保護法」といい、公共の場での喫煙が正式に禁止されました。
法律名の由来となったのはグアムに住んでいた1人の少女の名前です。ナターシャは幼いころから患っていたガンのため15歳という若さでこの世を去りました。亡くなる前、病状が進んだナターシャは呼吸器官も弱り、禁煙席にいても流れてくるタバコの副流煙にむせたり呼吸困難になったりするほどだったそうです。
そんなことからナターシャの母親が声を上げ、この禁煙法「ナターシャ保護法」の成立に向け動き出したという経緯があります。
喫煙が禁止されている場所
ナターシャ保護法は、もともとグアムにあった「室内空気清浄法」を修正して成立したものです。
病院などの医療関係施設はもちろんですが、バス、タクシー、飛行機などの公共交通機関や、博物館、図書館、スポーツアリーナ、ホール、水族館などといった閉鎖された公共のエリアでの喫煙も禁止されています。
また旅行者にも関係の深い場所としては、レストランやバー、ホテルやモーテルなどの閉鎖された空間と客室も禁煙指定場所に該当します。
違反回数によって罰金額が上がる!
グアムではこの法律に対する罰金が設けられています。1回目の違反は100ドルまで、2回目の違反は200ドルまで、3回目以上の違反となると500ドルまでと、違反の回数によって罰金の金額が違うのが特徴的です。
旅行者だと「そう度々グアムに来るわけではないから、旅の恥はかき捨て」と思ってしまいがちですが、現地ではしっかり地元のルールを守ることが大切ですね。
喫煙できる場所
ホテルでは客室やロビー、レストラン、バーなどのエリアは喫煙の指定になっていますが、屋外に喫煙スペースを設けてあり、プールサイドなど屋外施設での喫煙が可能なところも少なくありません。
また客室のベランダでなら喫煙してよいところも多いです。ただしホテルや部屋の種類によっては、ベランダも禁煙ということもあるので、喫煙したい方は事前に確認しておいた方がいいでしょう。
また、レストランでも屋外に位置するテラス席なら喫煙可能というところもあります。いくらオープンエアなスペースだからといっても携帯灰皿を使っての喫煙は法律違反になってしまいます。
また、先に挙げた禁煙指定場所の他にも喫煙ができないスペースがあります。喫煙可能なスペースには必ず灰皿が設置されているので、「灰皿があるところなら喫煙できる」という認識を持っていれば間違いありません。
グアムのタバコ事情お分かりいただけたでしょうか?きちんとルールを守って楽しい旅にして下さい!
作成日:2014/12/10