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スーツケースは、持ち運びなど普通に使用している分には壊れるものではありませんが、フライトで衝撃を受けた際などに破損してしまう事があります。もし、空港で受け取ったスーツケースが壊れている事に気付いたら、どうすれば良いのでしょうか。旅行前の基礎知識として、正しい対応を身に付けておきましょう。

スーツケースはどこが破損しやすい？

スーツケースで壊れやすい箇所は、キャスターです。外部に飛び出ている部分なので、どうしても衝撃を受けやすくなっています。そのため、スーツケースを受け取った時は、まずキャスターが壊れていないか確認したほうが良いでしょう。次に、周囲のボディに傷がないか確かめてください。亀裂が入ってしまうと、そこから中身が抜け落ちてしまう可能性があるからです。また、持ち手や角の部分も、比較的傷付きやすい箇所だと言えます。預けた荷物を受け取った後は、該当部分を中心に、壊れたところがないか確認してみましょう。

スーツケースの破損が発覚した際の対応

スーツケースの破損が発覚したら、すぐに航空会社のスタッフに申し出ます。故障の程度を見てもらい、事故報告書の作成を依頼しましょう。この際、後から確認しようとその場を離れてしまうと、修理を受け付けてもらえない事があるので気を付けてください。これは飛行機で運ぶ時に破損したのか、その後の移動で傷が付いたのかが分からなくなってしまうからです。また、航空会社の補償が受けられない時は、旅行保険の管轄に移ります。相談先はカード会社や保険会社です。「携行品損害補償の特約」で対応してもらえないかどうかを聞いてみてください。

いずれにしても、修理に出すと一定期間はそのスーツケースが使えなくなります。部品の取り寄せが必要だと、かなりの時間を要する事も珍しくありません。すぐに使う予定がある場合は、代わりのスーツケースなどを用意したほうが良いかもしれません。

スーツケースの破損を防ぐためには

スーツケースのトラブルを予防するには、頑丈なアイテムを選ぶと良いでしょう。衝撃に強い「ハードキャリー」を選ぶと安心です。また、入れる荷物が重いほど衝撃には弱くなると言われています。必要最低限の荷物だけを詰めて、少しの衝撃では壊れないよう工夫しましょう。
カギが破損してしまった場合に備えて、ベルトを付けておく事も重要です。そうする事で、いざという時でも、中身がバラバラになり大切なものを紛失してしまうといった最悪のトラブルを防ぐ事ができるでしょう。

海外旅行保険を利用しよう

どれだけ注意しても、トラブルを完全に防げるとは限りません。もしもの時に困らないよう、海外旅行保険に加入しておくとより安心です。保険の内容によっては、壊れたスーツケースなどを修理して、自宅まで届けてもらえるサービスを受けられる場合もあります。自分で修理窓口を探す手間がなくなるので、海外旅行に行く際には、ぜひ加入を検討してみてください。

スーツケースを新品で購入しようと思えば、かなりのお金がかかります。上記を参考に対処すれば、軽い自己負担もしくは負担無しで修理できる事がほとんどです。いざという時にも慌てずに行動できるよう、トラブルへの対処方法を把握しておきましょう。

作成日：2016/02/16