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海外旅行に行く際は、あれもこれもと持って行きたくなるものです。しかし、飛行機には持ち込めるものと、持ち込めないものがあります。何が持ち込み禁止になっているかを知らないと、荷物検査で引っかかって、没収されてしまうこともあるでしょう。

ここでは、飛行機に持ち込めないものについてご説明します。

どうして飛行機内に持ち込めないものがあるのか

飛行機に持ち込めないものとは、基本的に「危険物」とみなされるもの。そして、飛行機に乗る際に危険物とされるものには、さまざまな種類があります。凶器になり得るものはもちろんですが、地上で使う分には危険が少ないものでも、飛行機では危険物扱いされるものも多くあります。上空での気圧の関係で、漏れたり爆発したりすると危険なものがあるからです。

飛行機に持ちこんではいけない物

飛行機に持ち込めないものの中には「預け入れ荷物としても手荷物としても持ち込めないもの」、「手荷物として機内に持ち込めないが、預け入れ荷物には持ち込めるもの」、「手荷物として持ち込めるが、預け入れ荷物としては持ち込めないもの」の3パターンがあります。代表的な例を挙げると、以下のようになります。

手荷物と預け入れの両方NGなもの
● 喫煙用以外のライター、マッチ類
● 日用品やスポーツ用スプレー缶で、引火性ガスや毒性ガスの含まれているもの
● 工業用スプレー缶
● アルコール度数70％以上の酒類
● 加熱性のある飲料
● 接着剤、塗料、漂白剤、殺虫剤、ガソリン、灯油、シンナー
● リチウム含有量2g以上の、電子機器本体や電池バッテリー
● 液体バッテリーで電圧12V以上、ワット時定格量が100Wh以上のもの
● 電動車椅子や、電動歩行補助車の予備電池でワット時定格量300Wh以上のもの
● 医療用以外の酸素ボンベ
● 燃焼用の炭や活性炭

手荷物NG、預け入れOKなもの
● ハサミ、カッター、ナイフなどの刃物類
● スポーツ用品や棒状のもので凶器になりうるもの（ゴルフクラブや釣竿など）
● 日用品やスポーツ用スプレー缶で、引火性ガスや毒性ガスの含まれていないもの
● ドライバーなどの工具類。電動車椅子や、電動歩行補助車の本体に組み込まれたバッテリー
● 先端がとがっているもの。（アイスピックなど）

手荷物OK、預け入れNGなもの
● 電池バッテリーで、リチウム含有量2g以下のもの
● 電動車椅子や、電動歩行補助車の予備電池でワット時定格量300Wh以下のもの
● 水銀の気圧計や、温度計

条件付きで持ち込める物

喫煙用の小型ライターやマッチは、1個だけなら手荷物として機内持ち込みが可能です。また、電池式のヘアアイロンや半田ごてなどは、電池が取り外されていれば、機内持ち込み可能になります。ヘアスプレーや制汗スプレー缶は、キャップやストッパーが付いているなら、持ち込み可能です。

飛行機内に持ち込めないものの条件は、入国する国や利用する航空会社によって変わってきます。飛行機に乗る予定がある場合は、出発前に飛行機内に持ち込んではいけないものは何か、事前に確認しておくと良いでしょう。

持ち込んではいけないものを持ち込んで、罰則を受けたり、没収されたりすることのないように、万全な荷物の準備をしましょう。

作成日：2015/08/17