格安で飛行機に乗れることから人気があるLCC。これは、「格安航空会社」を意味する英語「Low Cost Carrier」の頭文字を取って付けられたネーミングです。格安で乗れる分、LCCを利用するメリットやデメリットは、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、そんな疑問についてお答えします。
LCCとは?
LCCの登場で、海外旅行にお手軽価格で行けるようになったため、海外が以前より身近な旅行先になった人も多いでしょう。国際線の格安航空会社LCCには、どのような航空会社があるのか、その代表的なものと路線の便が多いものを以下にまとめました。
●ライアンエアー(ヨーロッパ方面)
●ジェットコースター(オーストラリア、アジア方面)
●エアーアジア(東南アジアに強い)
●イースター航空、エアプサン、チェジュ航空 (韓国)
●春秋航空(中国)
●スクート(シンガポール、台湾)
●タイガーエア台湾(アジア方面)
LCCの航空券が安い理由
低価格を実現するために、LCCではさまざまな取り組みが行われています。
LCCでは、同一機種の飛行機を使用していることが多いため、パイロットの教育にかける時間と費用を抑えています。機内は、ビジネスクラスなどの特別なシートを減らすことで、一つの飛行機で多くの人数を収容することが可能になっています。
また、空港発着の料金設定が安い、郊外にある空港を利用することもコスト削減に繋がっているのです。
LCCのチケットは片道のみの購入でも格安なため、往路日が分からず片道の航空券のみ購入したい人にとっておすすめです。さらに、LCCでは便名や時間が予約時にはっきり分かるため、予定が立てやすいことも魅力の一つでしょう。日程がはっきり決まっている人、キャンセルの可能性が低い人にとって、格安で利用できるLCCはぴったりです。
LCCの航空券を購入する際に注意しておきたいデメリット
格安で利用できるLCCにも、以下のようなデメリットがあります。
・預ける荷物の条件が厳しく、費用が高くつくことも
預け入れできる荷物の条件が厳しく、追加料金が必要になることも。機内持ち込みの荷物も制限が厳しい場合があるため、事前にしっかりと荷物の重さとサイズを計っておきましょう。
・機内のサービスが有料
機内での飲み物、食べ物、毛布やエンターテインメントなどのサービスが有料で、これらのサービスを利用したい場合には、予約時にオプションで申し込む必要があります。事前に予約していなければサービスを受けられない可能性もあるので、忘れないようにしましょう。
・遅延、欠航したときの振替は自社便のケースが多い
LCCは、少数の飛行機で効率良い運行スケジュールを組んでいるため、機材の余裕がなく、故障が発生するとほかの便にも影響が出ることになります。そのため、遅延やフライトキャンセルが発生する可能性が高くなります。
突然フライトがキャンセルされた場合、自社便への振替しか行っていないことがあります。もし他社便へ振替をしたい際は、利用者が費用を自己負担し自分で手配しなければならないケースも考えられます。
・座席シートの間隔が狭く、指定席は有料
LCCは多くの人を1機で乗せるため、座席の間隔が狭くなっています。そのため、体格のがっちりした人や長時間利用する人にとっては、辛い移動となることもあるでしょう。また、座席の指定が行えないケースや、指定できたとしても有料になるケースも見られます。
移動にかかる費用を極力抑えたい人にとって格安で嬉しいLCCですが、上述したようにデメリットがいくつかあります。自分にとってLCCとそれ以外のどの航空会社が合っているか、事前によく考えて選びましょう。
作成日:2015/08/31